「キラリ南国小麦色」も進めたいところですが、既に購入済みのゲームより検討を優先しました。
主人公は土管で寝起きして日雇いの派遣で食いつなぐ生活を送っています。なぜそんなことになったかといえば、両親が保証人になっていた知人の借金をかぶったことが始まりです。親子3人で逃避行の生活を送っていたものの、ある日目が覚めると両親は消えており、それ以来ひとりで生きてきたのです。
その日の仕事にあぶれた主人公は晴天にもかかわらず降ってきた水をかぶりずぶ濡れに。水の後を追いかけるように空から降ってきた女の子は縁と名乗り、自分は神様見習いであり主人公がかぶった液体は神様のフェロモンだと告げてきます。神様のフェロモンとは『ほんの少しふりかけるだけで異性からモテるようになる』というもので、縁が誤ってこぼしてしまったものでした。
神様のフェロモンを回収するためには『主人公を殺す』か『主人公の恋愛を成就させる』ことが必要であり、縁は主人公の恋愛を支援することになります。
そんな時に未来が乗っていた車と主人公が接触。とっさに衝撃をのがし受身で難を逃れた主人公。ケガをしていないか心配する未来でしたが、主人公は『大丈夫』だと立ち去ります。そんな主人公のことが気になって仕方がない未来は主人公を尾行しますが、困っている人を放っておけない主人公のお人好しに呆れる反面、好感ももちます。そして不良グループに絡まれそうになった未来を助けた主人公に『助けてくれたお礼と事故のお詫びがしたい』と申し出る未来。固辞する主人公でしたが申し出を譲らない未来に、逃亡生活でまともに通うことができなかった『学校に行ってみたい』と口にしてしまいます。怪訝な顔をした未来に、主人公の双子の妹という設定にした縁が主人公の半生を語ると『私に任せなさい』という言葉が。
未来に連れてこられたのはプリンセスメリー女学園。『女学園に男が入るのは無理だろう』と考えた主人公でしたが学園長は『学生たちの賛同があればOK』という信じられない返事。
早速全生徒を集めた未来は主人公の生い立ちと現状、そして自分の命の恩人であると語り、同情かフェロモンの影響か許容する雰囲気が流れますが、伝統ある王国のお姫様・レイチェルが強硬に反対します。主人公が聞いても至極もっともなレイチェルの反対意見にも賛同者が現れ、『後日、試験を実施して本人の資質を問う』という結論が出ます。試験内容は『学力・運動能力・ふるまい・全生徒の投票で90%以上の賛成』というもので、試験が実施されるまでは生徒と同じ待遇が与えられることになります。
主人公は未来や親しくなった生徒たち・遥&シャルロットの協力を得て、試験に向けて努力し始めます…。
体験版は試験の結果が出るところまで続きますが、残念ながらエロ無しです。
以前の検討で『この作品は主人公次第』と書いた記憶がありますが、不遇な生活にもめげることなく、明るい真面目な好青年ではあります。ただ、性格が『できすぎ』な気もしますが、逆よりは余程マシでしょう。
違和感があったのは『主人公がかぶったのは本当に神様のフェロモンなのか?』ということです。プレイ前の予想としてはもっとあからさまに効果があると思っていたのですが、実際のところは『ほんのり効いてる?』という程度のものです。
主人公とヒロインたちが親しくなったのも、主人公の行動によるものと考えることができるものばかりです。他の生徒たちが好意的なのも『閉鎖的な女学園に突然表れた男子への興味』と受け止めることができます。
もっともこれについては発売されるまで答えは出ませんが…。
ヒロインたちは概ね高評価です。ほとんどノーマークだったシャルロットも予想以上に小動物的な可愛らしさがありました。
それだけに『この時期の公開でエロ無し』は本当に残念です。公開済みのCGを見るとエロにも期待できそうだと考えていただけに、それを確認できなかったのは痛いですね…。
期待値は満たしたのではないかと思います。むしろキサラギのシリアス展開のほうが不安が強いくらいです。特に気に入った特典絵柄が無いので、当日買い予定。
theme : 18禁・美少女ゲーム
genre : アダルト