一人目は予告通りに静御前でいきました。
幼馴染の乙姫の黒魔術の実験のせいで時空を歪める体質になってしまった主人公(義経)。静御前を皮切りに小野小町や卑弥呼、クレオパトラ、楊貴妃を次々に召還してしまいます。さらに空から降ってきた記憶喪失の少女・輝夜も一緒に暮らすことになり、乙姫の姉・織姫と合わせて8人の女性と一つ屋根の下で生活することに…。
主人公を源義経と勘違いして慕ってくる静御前に次第に惹かれていく主人公。しかし静を好きになるほど『静が慕っているのは源義経であって自分ではない』という悩みが増していきます。静のことばかりを考えて何も手に付かなくなった主人公の変調に静は『自分が嫌われたのではないか』と不安になり主人公の部屋を訪れます。そこでお互いの気持ちを確認したふたりは一気にバカップル化して周囲を辟易させることに。
一方、静が因縁の地といえる神社でも平然としていたことから静が現代に召還されたのは源義経と出会ってすぐのことだろうと予測していた主人公と乙姫でしたが、神社で出会った観光客を相手に静が語った和歌はその予想を覆すことに…。
静御前はEDが2つ用意されています。回想3、CG15。ちなみに全体では回想20、CG97です。
体験版では『ただのバカゲー』といった雰囲気だったのですが個別では印象が変わります。しかしシリアス過ぎるということもなく、一気にラストまで読み進められたのは好印象です。静御前の通説や俗説を上手に使って仕上げていると思います。『コメディよりも重い話が書きたい』と言っていた木村ころやさんだけに、私はむしろ後半が気に入りました。「トロピカルKISS」のようなドタバタを期待していたはずなのですが、これはこれで満足です。他ルートにも期待します。
注意点はヒロインの多くが歴史上の人物であるということ。静御前ならば源義経、楊貴妃ならば玄宗皇帝などパートナーがはっきりしている人もいるということです。要するに『ヒロインは処女じゃないと許せない』という人にはオススメできません。
次は卑弥呼の予定です。
theme : 18禁・美少女ゲーム
genre : アダルト