共通は省略。
由唯ルート
文化祭は成功したものの京香には振られてしまった主人公。ショックはショックだったのですが、『京香に振られたことに思ったほどのショックを受けなかった』ことへのショックを感じます。そんな主人公の傍にいるのはもちろん幼馴染の由唯でしたが、ふたりは今までと同じように些細なことでケンカをしたりお互いに素直になれません。
そんなふたりに痺れを切らせた暮葉は由唯に『素直な気持ちをそのまま行動に起こす』ように神通力をかけます。突然女の子らしくなり好意を隠さなくなった由唯に驚いた主人公でしたが、『由唯は大切な幼馴染』と自分に言い聞かせ、由唯にもそう伝えます。
神通力のせいとはいえ本心を伝えていた由唯は主人公の言葉に傷つき、主人公を避けるように…。
『主人公が荒れていた理由』や『復讐』などの伏線が回収されました。それにしてもこのルートでの主人公はここまでで最悪です。『無神経な言動』で相手を怒らせ、『相手が何に怒っているのか察することもできない』まま、『とりあえず誤っておこう』という行動原理。非常に不快でした。もとから『ツンデレヒロインと売り言葉に買い言葉で大騒ぎする』タイプの主人公は嫌いでしたが、改めてそれを再確認しました。
暮葉ルート
文化祭は成功したものの京香には振られてしまった主人公。普段の生活に戻ったものの暮葉の様子がいつもと違います。ある日、酔っ払った暮葉から告白めいた言葉をかけられたものの、その気持ちに応えようとすると、一転して逃げ出してしまう暮葉。由唯のサポートのおかげで付き合うことになりますが、ケンカと仲直りを繰り返します。
そして些細な言い争いから家を飛び出してしまった主人公。冷静になってから反省し由唯のアドバイスに従ってプレゼントを買いに繁華街に向かいます…。
『暮葉が封印されていた理由』や『秋葉神社の由来』『暮葉が由唯に弱い理由』などが明らかになります。しかしラストがいただけない。ネタバレになるので書けませんが、まったくもって説明不足です。妄想力にすぐれた私ですら納得のいくだけの脳内補完ができません。
過大な期待はしていなかったものの、低いハードルにすら引っ掛かってしまったという印象です。シナリオ的には伏線も回収できているし暮葉ルートのラスト以外は無難な仕上がり。ヒロイン4人でシーン回想9は厳しいです。最低でも1人3回は確保してほしかったですね。
theme : 18禁・美少女ゲーム
genre : アダルト