全寮制のお嬢様学園に教師として赴任してきた主人公。早速、明るい娘、ドジっ娘、やかましい娘、おっとりした娘、不思議な娘と個性的な学園生たちと親しくなります。
『学園にいる間くらいは好きなことをさせてやりたい』という理事長の方針で、学園内にかぎってはかなり自由に行動できるようです。それはクラブ活動に顕著で、設立の申請があれば大抵は承認されるらしく全校生徒400人にクラブが100以上という状態になっています。
主人公も理事長からの指示でクラブを設立することになります。そして『交友の輪を広げる』ことを目的にしたサロン部を作り、親しくなった学園生たちが所属します。
『明るくて誰に対しても気さくに接することができる学園生』、そんな印象の上里ひまりは主人公への好意を隠すことなく接してきます。主人公への気持ちを恋だと自覚したひまりは独占欲を抑えきれなくなることも。
ひまりに告白され、『ひまりのことは好きだけどそれは恋愛感情ではない』と告げる主人公でしたが、ひまりは『好きになってもらえるように頑張る』と主人公の役に立とうと努力します。
そんなひまりの姿に主人公は…。
雑誌の記事で『ひまりと風夏を中心にして物語を組み立てた』というコメントを見かけていたのですが…。これが中心だとしたらシナリオも期待外れかもしれません。
フラグ管理ができていないのか、ひまりルートのテキストに出てこないことで主人公が周囲から持ち上げられたりします。
主人公の女性不信ネタも原因は語られたものの、その状況に到った理由などは一切触れません。これは悠奈や風夏などの親戚ヒロインルートで回収できるか?
ひまりに持ち上がった問題も、解決に奔走する主人公と理事長の行動は後日談として語られるのみで盛り上がりに欠けます。しかも全面解決ではなく、さらに主人公とひまりの関係も親バレせずにトラブル要素として残ったままでスッキリしません
『全寮制のお嬢様学園』『問題を抱えた学園生たち』『女性不信の主人公』などキーワード的に「遥かに仰ぎ、麗しの」を連想させるものがありますが、比較対象にすること自体が間違いでした。
評価できる点はキャラ同士のかけあいは良かったです。もっとも桜やすみかみたいなタイプが苦手な人にはダメでしょうね。
次はエア箒でいきます。
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